こんにちは、ゆみこ先生です。
今回は、みなさんがお持ちの「さんすうセット」についてつづります。
私が小学生の頃にもあったあの「さんすうセット」が、今も変わらず存在していることはご存知もご存じですね。小学校入学前に、小さな名前シールを細かく貼って、これでもか~というほど、真面目に必至にやったことを思い出します。しかし、相も変わらず、いつの間にか使わなくなっていく・・・。学校で多少使用した様子はわかりますが、あのシール貼りの必至さに比べるとなんともかわいそうな運命を背負っている気がしてなりません。
時代によって、内容教具は多少変化しているんですよね。小さな立体図形が入ってたりなかったり。私の時代には、三角形を使った「かたちづくり」なんてあったかしら。
記憶を遡ると、だいたい3年生から使わなくなるのでしょうね。私がむか~し小学校の先生だった時も、3年生では一回も使わなかったです。すいません・・・。
モンテッソーリ教育を勉強すると、具体物を重視します。具体から抽象への橋渡しとなる教具がたくさん用意されています。1個のビーズが、10個あつまって10になる。10のビーズが10本になると100になり、100のビーズが10枚になると1000になる。頭で考えると当たり前のことを、実際に、繰り返して、数えて確かめる活動から感覚として記憶されるのです。数の敏感期の幼児さんにもスッと入っていきます。モンテッソーリ教育では、四則演算を1000の位からはじめます。四桁の数でも、10個集まれば、次の位になるしっているので、かえって、大きな数から入るほうがわかり易いようです。掛け算も、割り算も計算をするわけではなく、「数える」活動でまかないます。単なる計算ができることを望みません。まあ、幼児さんですからね。小学生では、それなりの速さと正確さは求められますが。
「100ってなあに?」「15-6=9」ってどういうこと?と質問したら、その理由を説明してほしいものですね。その辺りを丁寧に、その子の興味にも合わせて辿っていく教育をモンテッソーリはいろいろな教具を使って活動しました。
だらだらとつづりましたが、じゃあ、モンテッソーリ教育とさんすうセットのつながりがあるのかないのかって話ですよね。「さんすうセット」を見ていると、どうしても「モンテッソーリ」が思い浮かぶのです。だからたぶん、何かつながりがあるはず!だららこそ、何とか忘れ去られる「さんすうセット」をモンテッソーリ風に利用できないものかと悩んでいます。
今、レザンには3セットの「さんすうセット」があります。分解しながら、しばらく悩んでみようと思います。
悩みの結果は、ブログで紹介できれば幸いです。
さあ、名前シールをはがすことがら始めます。